(投稿テスト)“実質0円”廃止で来店客が大幅減、KDDI田中社長「現時点で読めない」

2016年02月10日

KDDIは、2015年度第3四半期の決算を発表した。

2015年4月~12月までの合計は、売上高が前年同期比3.8%増の3兆2990億円、営業利益が前年同期比11%増の6724億円となり、3期連続の増収増益となった。

好調の要因は総合ARPA収入の増加で、前年同期比3.7%増、509億円の増加になっている。営業利益の進捗率は第3四半期を終えて82%と、好調に推移しているが、総務省のガイドラインに従って導入した施策などもあり2月以降の「幅が読み切れない」(田中社長)として通期の業績予想は据え置かれている。

9日には都内で記者向けに決算説明会が開催された。KDDI 代表取締役社長の田中孝司氏は、各施策が順調に推移している様子を解説し、12月から全国のauショップで取り扱いを開始した「au WALLET Market」の会員は170万件を突破したと紹介した。ジュピターショップチャンネルへの資本参加については、それぞれの強みを活かし、スマートフォンとテレビ通販番組を組み合わせた新番組を計画しているとした。こうした各種の施策を推進し、「3期(3年)連続で二桁成長を遂げたい」と、通期での好調な業績に意気込みを語っている。

純増数は4~12月の合計で136万件だが、前年同期の146万件より少なくなっている。この要因については、「スマホシフトが進み、MNPの流動性も対前年で減っている。タブレットなどスマートフォン以外で純増数を増やしている。こんなもんかな、というのが本音」と、純増数の絶対値の低下は想定の範囲内であるとした。